幼馴染と甘恋っ!♡





「…っ…」




涙がでてきて、肩が震える。



やめてよ…


助けて、圭ちゃん…っ



パッ…

突然手が離れて、ホッと息を吐きながら振り向くと


「いい年して痴漢してんじゃねーよ、おっさん」



北野くんが、私から目を逸らす、嫌な感じの男の人の腕をねじ伏せていた。




「…北野くん…っ!」



北野くんは不機嫌そうな目で私を睨むと、電車が到着するやいなや

駅員さんに思いっきりその男の人を押し付けた。



「勝手に、小南に、触るな」


見たこともないような形相で、男の人を睨みつけた北野くんはそのままパッと私の方を見た。




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