浮気男に逆襲を!





──だけど、この時。




あたしはまだ気付いていなかった。





「見てろよ……ぜってぇ俺の女にしてやる」





あたしの後ろ姿を見送る伸平の瞳に、微かな狂気の光が宿り始めていたこと。




そして……




あたしたちの最終ラウンドは、まだ終わりを告げてはいなかったのだということに。





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