爽やか王子は悪魔のような人でした
セカンドキス



夏川 結菜 side



「ねえ、私も誕生日パーティーしたい。」



佑樹くんから部屋を追い出さされたあと、七瀬君に頼む。




「は?別にいいし、めんどくせえ。」



よっぽどめんどくさいのかため息をつく七瀬君。



「えー、でもせっかくの誕生日だよ?
お祝いしたいもん。」



好きな人の誕生日はお祝いしたいのが普通。



「いいって、別に。
てかなんでおまえはそんな祝いたいんだよ。」



「……好きだもん。しょうがなくない?」



好きになんてなりたくなかった。
だけどなってしまったのだからしかたない。
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