爽やか王子は悪魔のような人でした
告白されました




あれからしばらくが経った。



「んー、ジュース買ってきて。」



お昼休み、彼女になった今でもコキ使われます。



「うー、なんでよ?彼女には優しくした方がいいよ。」




「バーカ、なに言ってんの?
この間も言ったけどおまえはパシリ兼彼女なの。」



…理不尽だ。てかわけわかんない。


でもーー



「もうっ、わかったよ、買ってくるね。」



最後にはそう言ってしまうんだ…。




自動販売機につき、七瀬君の好きそうな飲み物を選ぶ。



そして帰ろうとすると誰かに声をかけられた。




「あ、夏川じゃん。俺、覚えてる?
中学ん時同じだった荒木。」




「へ、荒木、荒木……あっ!
あの荒木くん?久しぶりだね。」
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