爽やか王子は悪魔のような人でした
「な、なせくん…っ!」
「うーわー、結菜、涙目。
おまえ、結菜泣かせた、最低な男。」
本当に七瀬君はかっこいい。
私の王子様みたい。ピンチのときに助けてくれる私だけの王子様ーー
「結菜、大丈夫か?」
「っ、七瀬君っ!」
そう言って七瀬君に抱きつく。
「ほー、今日はやけに素直だな。
ま、いいけど。
それよりおまえ、俺のに近づくな。」
キッと荒木くんの方を睨む七瀬君。
すると荒木くんは
「わかったよ、今日はとりあえず引き上げる、じゃーな。」
と舌打ちして離れて行った。