爽やか王子は悪魔のような人でした




そして教室に着いた。



「ちょっと、その手、なんなの?」


「結菜、あんたどういうこと?」



ミキと舞が私と七瀬君の手をみて聞いてくる。


「あー、そのことなんだけど俺ら付き合ってるんだ。」



ニコニコしながらそう言う七瀬君。
猫かぶりすぎだよ、本当。



「えっ、そうなの?」


「嘘、マジで?」



やっぱり驚いている2人。



「ごめん、ミキ、舞、今まで秘密にして。」



私がそう言うとミキと舞はニコリ笑顔で



「いいよ、ウチら友達じゃん。」


「そうだよ、そんな細かいこと気にすんなって。」



と言ってくれた。



「ミキ、舞、ありがとっ!」
< 45 / 304 >

この作品をシェア

pagetop