愛してるのに…
今日は歌番組の収録。

また、藤ヶ谷にあう。

嬉しいはずなのに楽しみなはずなのに…

気が重い。

『Kis-My-Ft2様』

そう書かれた楽屋の前。
足がすくむ。

おはよ!そう言って中に入るだけなのに
たったそれだけのことができない。

ドアの前で突っ立っていると
後ろから声を掛けられた。



玉 おはよっ!なにしてんの?

北山  はよ。なにもねーよ。

玉   そっか(笑)入らないの?

玉だった。

いつまでも突っ立っているわけにも
いかないから藤ヶ谷のいる
楽屋に入っていく

北山  おはよ!

玉   おはー

キスマイ  おはよーっ



藤ヶ谷は相変わらず横尾さんと

玉は宮田と

ニカは健永と

俺は1人でイスに座り机に顔を伏せた。


宮田 疲れてるのかなー?

玉  そーじゃない?

宮田 なんでだろ

玉  宮田がいるから(笑)

宮田 たぁーまぁー(;´д⊂)



いつも通りの玉のいじり。
いつも通りの楽屋の雰囲気。
全てがいつも通り。

違うのは俺だけ。

二日酔いってのもあるけど
藤ヶ谷のことばっかり考えてしまう。


トントン

誰かに肩を叩かれた。

藤ヶ谷!?
そう思って顔をあげると

健永だった。

なーんだ。健永か…

北山 なに?

千賀 なんかあったの?

北山 なんで?

千賀 なんか、オーラが。
   いつでも相談してね。

北山 ありがとう

優しい言葉を掛けて
ニカのもとへ戻る健永

ありがと、健永。


藤ヶ谷を見てみたら

目があった。


ニコッと優しく微笑んでくれる。

応えようと微笑み返した。



俺、ちゃんと笑えたかな?

ひきつってなかったかな?





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