...向日葵と真夏の片想い*
「悠……ねぇ……」
俺の腕の中で愛夏はずっと名前を呼んでいて。
馬鹿だな、俺。
愛夏の気持ちなんてこれっぽっちも知らないのに。
愛夏にとったら、"好き"だなんて迷惑極まりなくて。
「なんで、ねえ離してよ……」
こうなることだって、わかってた。
愛夏が俺を好きだなんて自惚れてる気持ちは無かった。
でも。
なんでこんなことをしたんだろう。
愛夏だって、病気と闘うので精一杯なのに。
「ごめん」
「…………」
それしか言えなかった。
何かが心を刺して、痛みを残していく。