先輩、私恋してるっぽいです。
うん、無理だわ…
みんなのこのテンションについていけない。
「架乃は何でるの?」
「あー、私は棒引き。なんか燃える」
「あは、他の女子怪我させないでよ?」
「ええ、嫌いな子とか容赦なく行くわ~」
……おい。
架乃の本当の目的はそれだろ絶対。
棒引きは女子だけだから、私もそれがよかったかも。
肩を落としていると、架乃に引っ張られて応援席に座らされた。
もうすでに競技は始まっている。