ベランダから見える星
“憎しみ"それは自分に対してもってる感情?


信じきれず家を出て来た自分を憎んでるの…?



「それから人を信じるのが怖いんだ。
 母親と同じだったから。
 いなくなる時の言葉が…」


静かに涙を流しながら話してくれた拓海を抱きしめた。


泣かないで?


もう1人で苦しまないで?


私達がいるじゃない。



「俺…やっぱり写真家になりたい。」


よく耳を澄まさなければ聞こえないような声で拓海は呟いた−…



< 177 / 401 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop