ベランダから見える星
そして今日も私は翠さんのところ。


このところ翠さんは忙しいらしく家にいない。


いつ帰って来るか分からないため私は日付が変わるギリギリまでこの家にいる。


父親は帰ってきてるけど会話はないに等しい。


私にとっての父親の存在は『無』に等しい。


何を言う訳でもなく何かをするわけでもない。


助けてくれるわけでも,手を差し延べてくれるわけでもない……



「静一朗さんいる〜?」


まだ午後10時なのに翠さんが帰って来た。


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