ベランダから見える星
「あ〜…
 とにかく音緒は葵が嫌いみたいだから気分を害すでしょ??
 静も前そうだったじゃん。」


「そういわれれば…」


確かにそうだった。


前は名前を聞くのも嫌だった…


音緒もそうなんだったら葵の話はしちゃ駄目だね。



「わかった。
 気をつける。」


「お願いねっ
 じゃっじゃあ帰ろう!!」


何か焦ってるような気がするけど…まぁいいか。


先を歩く千香に追い付き,その後はたわいもない話をしながら帰った。


マンションには誰もいなくて。


変わりに【男3人で飯食ってくる】って置き手紙が置いてあった。


珍しいと思いつつ,久々に女同士で話せることになったことが嬉しい。


結局私たちも外食することにして,少し高めのレストランへ。


はじめはいつも通りだった。


けど途中から笑顔が偽物だったような気がするんだ。


それも…


音緒の名前が出てから。


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