幸せは壊れてしまう。
中学での思い出
むかしのはなし。
そうそう…こんな事あったっけ。








わたしの親友。
岡本あずさ
小学校から仲良しで、友達の中で一番。
なんでも相談できて、喧嘩もできて
話もあうし。とりあえず、だいすき!
中学では同じクラスになれるかな・・・
あ、それと、あずさは男。
見た目と名前からわかるんだけど。
最近女子力たかくって、メイクして
大人びているから分からない人もいる。
それに痩せたから・・・かな?
オ●マだけど仲良しなの!偏見はない。
持つ方がおかしいかな

そりゃあ。はじめて聞いたときは
信じられなかったし、一緒にいるのが、
恥ずかしかった。
他の友達はあずさの悪口いうんだ。
『ゆうし君って気持ち悪いよね~』
『そ、そうだね』
一人になりたくないんだもん。
友達の意見に同意しかできない自分が嫌いだった。
あずさの事をわざとゆうしって名前で呼ぶ子も
大嫌い。ゆうしは心が女になってから、
あずさって呼ばれたいのに。
とりあえずオ●マだからって、仲間外れにする人が
許せなかった。
それに対して何も言えない私にも腹が立ってしまう。

中学では、自分の意見をぶつけられるようにならなきゃ。
初めて通る道。
歩きながら考えていると
『れーん恋恋恋!』
後ろから大声でわたしの名前を呼ぶ人がいた。
『あずさ!』
そう。あずさ。
『おはよー』
『なに?考え事でもしてるの?』
『友達できるかなーって』
『そう。恋はできるよ。あーちゃんできるかな』
『自分の事をあーちゃんって呼ぶのはやめなさい笑』
あずさと同じクラスがいいな。

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