薬品と恋心

夕暮れ


カーテンの隙間から光が差し込み、床に長く影を落としている。



「ティアは…もう帰ったのか」



誰もいない書庫でジーニアスはたたずんでいた。


依頼が終わらず、なかなか顔も見にこれない。


ティアがいた気配は確かにあるのに、そこに本人はいない。


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