薬品と恋心

次の日の明けがた。
馬のいななきが聞こえてティアは目をさました。


カーテンを開けるとまぶしい光が部屋に差し込んでくる。


窓から外をのぞくと、馬を連れたひとりの男性が目にはいる。



ージーニアスだ。



ジーニアスは屋敷を見上げ、ティアを見つけるとはじけるような笑顔をみせた。


ほっとするのと同時に不意打ちな笑顔を見せられて、ティアの鼓動が意思とは関係なく騒ぎだす。

< 207 / 421 >

この作品をシェア

pagetop