薬品と恋心

(ジーニアス…っ!!)



グッと瞳を伏せたとき、握られた手の上に別の手の温もりを感じた。



「嫌がっている女性を強引に連れ出すのはどうかと思いますがね」



同時に低く落ち着いた声が横から聞こえてきて、ティアは恐る恐る瞳を開いた。


隣を見上げると、そこにいたのは


ー仮面の男だった。



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