ママのあたしが恋をした。
「ねぇ…香流ちゃん?」







あたしはフッと顔をあげる。







「和登の代わりでもいい。俺と付き合ってください。」






あたしにはこの道しかないの。






「はい……」







和登の代わりだなんて思わない。






「あたし…琉衣を好きになる……」







「うん!」






そう微笑む彼はあたしをそっと抱きしめた。







「思いっきり泣いていいよ?」







泣いて…







「うぅ……っく…」





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