ママのあたしが恋をした。
「あぁ、やっちゃったな。って思ったけど。」




「なんでそう思った?」




なんで…?




「香流に見られたくなかったから。」




「それは登和のことが好きだから見られたくねぇんだよ。」





「そっか…香流のこと好きなのかもな。」




香流は大切で特別な人。





ずっとそうは思ってたけど……




「ま、教室戻るか。」




香流には桜木がついてるってことで俺たちは教室に戻った。




それから鶴ヶ崎の話題は一切出なかった。




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