独り言<あるOLの一日>
『そういう人にめぐり合うため

の合コンに足しげく通って、

自分磨きのために、エチケット

スクールやら料理教室に通い、

家ではインスタントラーメン

すすりながらも、オシャレには

万全を期す!という生活を

二十代で送ってきたの?』

『じゃあ、これはそんな努力を怠った

 ために受けている罰かなんか?』

『ほんとに?』

『一体人生ってなんなの?』

『本当の幸せって一体なんなの?』

『結婚なんかしなくても、私には

 この仕事がある! って

 言い切れるキャリアウーマンって

 一体どれくらい日本にはいるの?』

『お目にかかりたいわよっ!』

『世の中のOLの何%が
 キャリアウーマンなの?』

『キャリアウーマンの定義って何?』

『圧倒的大多数の普通のOLは、

一体何を思って毎日過ごしているの?』

『誰か、調べた人いる?教えてよっ!』


そんな自問自答を繰り返すうちに

だんだん、ヒステリックになって

きてしまった。

テーブルの上には空き缶が3本

転がっている。

時計を見るともう十時半である。

いかん、いかん。

お風呂に入って寝る時間だ。
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