お姫様はふたり
「私も圭くんのことが本当に好き」


「そう」


みこはまーちゃんを一瞥すると、そのまま屋上から出た。


まーちゃんのあの真っ直ぐにみこを見る視線が忘れられない。


みこたちの関係は例えるなら宝石。


見た目は美しくて人々を魅了する。


でも手を加えると。


すぐに壊れる。


もう元には戻らない。


美しく儚い関係は終わった。








< 122 / 182 >

この作品をシェア

pagetop