お姫様はふたり
「圭(けい)!!」


玄関前にいた生徒たちが一斉にみこを見てきた。


みこはそんな視線なんか気にせず、圭に駆け寄る。


女子たちの悲鳴が聞こえた。


「待った?」


「全然」


「じゃ、行こっか」


圭は手を差し出してきた。


みこはその手を握った。


そして二人で駅前に向かって歩き出した。


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