君のため

あたしは1人で部屋にいた。

なんのために片付けたのかわかんないじゃん。

「はぁ…」

翔樹の部屋は隣だ。

杏ちゃんの時よりも何をしているのか気になる。

そっと壁に耳を近付けてみた。

…想像通り、甘い声がきこえる。

翔樹も手を付けるのはやすぎだよ…

自然と涙がでた。

その時

「ただいまー」

お兄ちゃんだ!!

あたしは急いで階段をおりた。

「お兄ちゃんっ!!」

つい顔を見たら抱きついてしまった。

「うぉっ!?どうしたんだよ」

そりゃびっくりするよね。

お兄ちゃん…

あったかいね。

「…翔樹があたしの友達と…ヤってる」

…

ちょっとした沈黙。

「そっか…今?」

「うん…今」

なぜか自分で言って悲しい。

「じゃあちょっと来い」

「えっ!?」

お兄ちゃんがいきなりあたしの手を引っ張った。

そして強引にお兄ちゃんの部屋につれていかれた。

バタン!

「おにぃ…」

言いかけると口になにかが触てれきた。

「…んっ」

お兄ちゃんの唇があたしの唇に重なっていた。

「おにいちゃ…ん」

ついに舌まではいってきた。

「おに…ちゃん…くるしいよ」

その言葉でお兄ちゃんはやめてくれた。

「はぁ…はぁ」

あたしは肩で息をする。

「じゃあ俺らもしたらいいじゃん?」

…はいっ!?

いやいやいやいや、意味不明なんですけど

「何言ってんの!?」

「だから、翔樹たちに聞こえるようにおっきい声で喘いで?」

「意味わかんないよぉぉ泣」

言った瞬間、あたしはベッドに押し倒されていた。
< 10 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop