俺のバカな後輩
「ご、ごめん間違えた!!」
差し出された荷物を受け取り、歩き始めれば、正気を戻した莉乃に謝られる。
「それよりも、他に謝ることあるんじゃないの?」
そう聞けば、思いっきり首を傾げられた。
「…………なにかしちゃった?」
本当に心当たりがない様子の莉乃は、見るからにしゅんと落ち込んでいる。
「…なんでなんの連絡もなく一人で出かけたの。こんなに買うなら尚更」
そういって大量の荷物を見れば、うっと声を詰まらせた。