世界一遠距離恋愛
「ふふっ、ここまで話しても喜ばない絵里子ってやっぱり他の女の子とちょっと違うよね。」
「だっ、だってなんだか…夢でも見ているような気分なんだもん…」
「信じていいんだよ。透は絶対絵里子の事好きだから。」
気が付いたら先に花奏の家に着いてしまった。あたしの家はもっと先にある。花奏は思っていたよりも素っ気なく「また明日ね」と別れを告げ、家に入っていった。あたしは一人、更に歩いて家を目指す。
秋風くん…やっぱりあたしの事、好きなのかな?なぎちゃんも言ってたし…ましてや幼馴染みの花奏ですらあそこまで言うんだもの…やっぱりそうなのかもしれない。
…だとしたら少し気になるなぁ、なんて思っていたあたしの…秋風くんの事を考えるだけで胸がドキドキするのって…

あたし、秋風くんに恋したんだ。
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