初恋は涙色に輝く…


「ねーね、陽奈。」

『ん?なに?』


女子のみんなが寝ている中で、唯一起きているのは私ともう1人。

瑞穂だ。


「純粋な陽奈の、理想の告白はどんな感じ??」

なにそれ。理想の告白ー?


『えーー…。うーん、そうだなぁ…。』


じっくり考えてみたけど全然浮かばない


『…わかんない。告白自体もうわかんないし。どんな感じなの?』


私が聞くと、瑞穂は驚いたように目を見開いた。


「……あんた、本当に……



可愛いなぁ!!!!」


そう言ったと思うと、なんかむぎゅむぎゅされた。


『えっ、ちょ、瑞穂ーーーーー』


そうして、バスは目的地である学校についたのである。


< 16 / 299 >

この作品をシェア

pagetop