初恋は涙色に輝く…


「ああぁ、基礎練が大切っていうけど、あんまり多すぎると、1年がなぁ。」


頭をグシャグシャとしながら、なにかを考えている瑞穂。


「実際に試合やってた方が絶対練習になるだろー、確かに基礎は必要だけど、せめてラストは試合入れるべきだね。」


アドバイスをしているのか、一方的に話しているのか分からないような言い方で光瑠がつぶやく。


午前の授業が終わって、やっと休める幸せな昼休みなのに。

……なんか、大変そう。

さすが主将だよね。練習メニューとか考えちゃってんだ。


「蓮斗は?練習メニューどうした?」

「知らねー。俺らの練習気分だから。」


蓮斗君の答えに、2人が顔をあげる。


「き、気分…?」

「お前、やる気あんのか……?」


若干キレた状態で。


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