お前の隣はオレの場所

「炸焚どうかしたか?」
「いや、何でもねぇ」
「そうか」
これはたぶん知られてはならない。
誰にも。
崚駕にも、バレるまでオレからは言わない。
言ってはいけない気がしたからだ。

「名前と通り名教えたから一応連絡交換してえぇか?これをどこかのやつらに聞かれてたらお前らに手が下るかも知れね。そうなったらやべぇから。」
「分かりました。よろしくお願いします。」

そう言って3人が連絡先を交換した。
オレはしなかったけどな。
名前があるだけでやべぇきがしたから。
いろんな意味でな。
崚駕は頭だからだろうけど。

「とりあえず今日はここの反対側にいていいよ」
「ありがとうございます」
「何か合ったらいつでも言ってこいな」
「はい」

そう言ってオレたちは別れた。
オレたちはいつもの定位置にいるだけだけどな。

これから何か起きるのかもしれない。
そんなことを考えていた。

夢波にはなんか裏がありそうだ。
それはたぶんオレの直感。
でもたぶんそうなんだよ。

夏紅夜はなんであいつなんかといるんだ?
お前はオレの隣だろ?
なぁ。また逢えたならって言ったよな?
忘れたのか?
夏紅夜。
忘れてんならぜってぇ思い出させてやるからな。

ぜってぇ。
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