無理して笑うな

「俺は自分の価値観をお前達に押し付けたりしない。

自由に恋愛したらいいと思うけど?…でも。」




蓮の言いたいことは分かる。



俺に望みはない




「知ってるよ、唯の心がどっちに向いてるかぐらい。」




知ってる



昔から唯は、よく幼馴染みである悠斗の話をする




悠斗のことを話しているときの目は寂し気で、不安気で、今にも泣き出してしまいそうな



どんな言葉をかけたって唯は無理に笑うだけ



それがとてつもなく辛い



だからって俺にそんな目をさせない!って言い出せる勇気もなくて



6年も会ってないのに、側にいるわけじゃないのに



そんな目をさせることができる悠斗が羨ましくて



顔を見たこともないのに嫉妬してしまう




「だったら幸せにしてやれよ。そーなったら、俺も諦める。」




顔を伏せてそう呟いた俺の考えてることが分かったのか



蓮は何も言わず、何もせず側に座っていてくれた。




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