無理して笑うな
俺は横目に流星を見た。
流星はまだ突っ伏していたが、突然パッと顔を上げて俺を見た。
「ん?どした悠斗。」
「いや、別に。」
俺は食べ終わり、袋を握りつぶした。
「あーあ。やっぱモデルやりながら部活やるなんて、中途半端がいけねぇのかなぁ…」
流星はため息をついてまた携帯を見た。
「まさか、部活辞めるなんて言わないよな?」
ムードメーカーなお前が辞めたらバスケ部どーなる。
お前のことが好きな椿は悲しむだろ?
俺はそこまで考えて自分にため息をついた。
人のことを考える前に、自分のこと考えろってーの。
その証拠に俺は、今の唯と状況を少しでも打開できる案を1つしか思いついていない。
「何、俺に辞められたら悲しい!?」
流星のテンションが急に上がり、俺を見る目はキラキラしている。
きっと犬だったら尻尾ブンブン振ってる。
「そりゃあ、まあ。一応親友なわけだし…」
自分でも柄じゃないことを言ったとは思ったけど
そのあとの流星の言葉でもっと恥ずかしくなった。
「…お前、そんなこと言う奴だっけ!?」
流星の顔がぐっと近づく。
「マジかマジか!!
お前今日ほんとどーした?なんかいつもと違い過ぎて怖いぞ…」
…いつもより変、か。
さすがいつも一緒にいる流星には分かるんだな。
「…中井とコンサート行ったじゃん。あれでなんかあったとか?」