無理して笑うな

懐かしい人


「は?」




流星の目がまん丸になった。




「…お前が?」




「おう。無理かな?」




「いや、いけるだろ。」




流星は心底驚いた顔で呟いた。




「でも、お前あんなにこの世界に興味なかったじゃないか。」




「確かになぁ。唯がいなかったら芸能界に入りたいなんて絶対に思ってなかっただろうな。」




そんな俺の言葉に、流星は何か考え込むように顔をしかめた。




「お前なら、なれる。

俺の事務所でも、BlueSkyがいるRedStarsでも文句なしに採用されるとは思うぜ?俺も、応援したいと思う。」




「おう。」




俺は頷く。



でも相変わらず流星の顔は険しい。




「でも、みんな本気でこの世界を目指して来ている奴らばかりだぜ?

生半可な気持ちで来てる奴はどれだけ顔やスタイルが良くても生き残れない。

BlueSkyになんて絶対に会えないんだよ。」




「分かってるよ。

流星を見てたら、お前がそんなに過酷な世界でどんな努力してるのか良く分かる。」




俺もそんな簡単に決めたわけじゃない。



ただ、有名になりたいというよりは唯の存在に少しでも近づきたいだけだ。



こんなことを言ったらおかしいかもしれないけど、唯がどんな世界にいるのか見てみたい。




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