FOREVER

チラチラ舞い散る白いもの。






それにそっと手を触れるとひんやりする。






月日はあっという間に過ぎ去って。








季節はもう冬になった。







周りのみんなはクリスマスとかで盛り上がっているだろう。








私は、盛り上がる気力もなくて。







ベッドに横になっているだけ。








死がもうすぐそこに迫ってきているせいか…





喋ることもあまりできなくなった。






体が鉛のように重くて…





動かすこともできない。






精神的に辛くなることがある。






そういうときは自分のお腹に手を当てて、赤ちゃんがいることを確かめる。





すると、不思議なくらいに気分は晴れやかになって。




頑張ろうって思えるんだ。






楽しい時間は本当にあっという間で。





晄たちは私にたくさんの楽しい時間を与えてくれた。







どの時間も私にとっては宝物で。





みんなと入れた日々が宝物で。




すべてが私のとっては宝物なんだよ。









< 116 / 172 >

この作品をシェア

pagetop