ボーイッシュな恋。

ー出会いのキッカケー



介護の仕事に慣れて一年が経ち、
自分に余裕が持てるように
なったあたしは
面倒くさかった元カレを振り払い
平穏な毎日を送っていた。


元カレは
束縛が強く、
他の男に近づくことも
メールのやり取りをすることも
目を合わせることすら許されず
さらにはあたしの見た目まで
自分の好みに仕立てあげようとした
とんでもないやつだった。

中学の先輩だったけど
女とっかえひっかえしてるとか
そういう噂もあった。

「髪伸ばしてよ」
「ギャルになってよ」
が口癖。

あたしの嫌いなものを
押し付けられるのはもうこりごり。

今は友達を優先。
友達の和と連絡を取ってる時が
唯一の楽しみだ。

ーーーーーー

「それでね!そらがね!
…聞いてる?」


「…えっ!?あぁ、ごめん!」


「しっかりしてよユリア〜」

「ごめんてば」

「まぁ、いいや、またねー!」

と和が電話を切る。


(はぁ…最近ぼーっとしちゃうな。)

そんなことを思いながら
毎日の日課である
インターネットのSNSを開く。


一日に何度開いているか
わからないこのSNS。

コミュニケーション能力がない
あたしはインターネットでの
やりとりが精一杯で…

同じ趣味の人を見つけては
共感できる部分を探し
友達になる…

顔を合わせていないからか
普段話さないことも
自然と自ら話してしまうなんて
こともあったり。

(インターネットって不思議…)

なんて思っていると
自分の入っている
コミュニティから
自分のページへ
足跡を残している男性が3人。

(男性から足跡なんて珍しいかも…)

と、一人ひとりの
ページに足跡をつけかえしに行く。


…ここから
こんなに幸せな出会いが
待っているとも知らずに。


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