Wonderful DaysⅢ【berry’s cafeバージョン】
「あの、すみません……。説明って、何のことでしょうか……」
いきなり文句を言われても、何も聞かされていない私には何のことだかちんぷんかんぷんで。
取り敢えず、何について説明しなければいけないのかだけでも教えてほしい。
そんな私の言葉にハッとした荒井さんは
「これよ、これっ!」
どうやら見せ忘れていたらしいスマホを、ずい、と目の前に突き出してきたのだけれど、メガネをかけている私には距離が近すぎてよく見えない。
「…………?」
焦点を合わせるために少し後ろに下がって、もう一度見直したその画面には……
「え? あ、ぉ……?」
葵さんと私が、仲良さげに並んで歩いている画像が映し出されていた。