Wonderful DaysⅢ【berry’s cafeバージョン】




暁さんの胸倉を締め上げて、ぼそぼそと何かを耳打ちすると


「……っっ……!」


驚愕の顔で魁さんを見上げた彼女の顔色は、益々血の気が失せていく。


「───言え」


追い討ちをかけるように、威圧感のある声が聞こえたけれど


「それだけは、言えないんですっ!」


もう一度、拒否した暁さん。


「もし言ってしまったら、何もかも無くなっちゃうっ!」


泣き叫んで、必死に訴えた彼女に


「安心しろ。てめぇには、既に何も残ってねぇ」


「……え?」


これ以上ないくらいの冷たい声が向けられた。





< 238 / 420 >

この作品をシェア

pagetop