Kiss&Love
勇人がホッとした顔になる。


「あー良かった。俺にもまだまだチャンスがあるわけだ」

負けじと隼人先輩が言い返す


「ふん!未紗ちゃんの思考の半分は俺だもんね!」


いや、半分もいってませんよ。



「じゃあ俺と兄貴でどっちが先に未紗ちゃんを彼女に出来るか勝負だ!」

「お安い御用だ!かかってこい、弟よ!」

いや、多分どっちの彼女にもなりませんよ。




いきなり浅岡先輩に手を引かれて、個室を出る



「ちょ、先輩」

「もうすぐ緊急以外、個室使用禁止の札がかかる。センコーに叱られる前に戻った方が良い。」

兄弟喧嘩の後には先生のお説教か…逃げるが勝ち!


「先輩って彼女とかいます?」

「…あ?」

浅岡先輩はしかめっ面になる。

目が寂しそうに見えた



「…好きな奴はいる。」

浅岡先輩はそこらにあったベンチに座る


あたしもそのベンチに座る



「でも彼氏いんだよなあ…その子。俺の元親友がその子の彼氏。」

「…元…親友…?」

「そう。すぐ暴力振る様な奴。不良だったんだよ。実際俺も殴られてさ…それでアイツ、退学になっちまって。」

「…そうだったんですか」

「元々俺が悪かったんだよ。俺が、アイツの敵と仲良くしちまったから。隼人と仲良くしちまったから。アイツ、俺を殴って…退学処分になっちまったんだ」


隼人先輩と…仲良くしたから…?



「そしたらアイツ、寮出るとき俺にいつか俺を裏切ったお前と伊勢原に復讐してやるって言ったんだ。」


復讐…




復讐という言葉を聞いて、ある事を思い出した…。
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