空とマンホール
驚いたような顔をして、それから小さく手を振った。俺は苦笑いしてそれから目を逸らす。
露骨で怖い。
あいつとは正反対で。
「でも、住んでたってことは過去形? 今は別ってこと?」
「…知らね」
ほら、鋭い。男だろうと女だろうと、あいつが一人暮らしをしているということは極力言わないことにした。
友達がいるんだか分からないが、親しい奴には自分から言うだろう。
『でも、決めたことだから』
揺るぎない瞳でそんなことを言う。そんなの認めたくないし、認めない。