空とマンホール
これも高校に入ってから。
俺は兎も角、母さんとも距離を置こうとしている。今まで普通だったのに、急に。
後ろめたいなにかでもあるのか。
もしかして、一人暮らしをしたいっていうのも、男を、
「そうする」
頭に浮かんだことを考えもせずに口にするのは、昨日の二の舞を演じることになる。
あっさりと引き下がった俺に、少し拍子抜けした顔の結を置いて、部屋を出た。本当に、何なんだよ。
「敬司」
はーい? と裏声を使ってこちらを向いた敬司。いつも止めろって言ってるのにやめない返事の仕方。