空とマンホール
何描こうかな、何かすごく激しいモノが描きたい。
後ろにある資料の山から、狼とか虎を探す。
屏風に描かれた白い虎を見て、おおお、と感動を覚えた。
ホワイトタイガーってやっぱり昔から居たのかな。
その資料をペラペラと捲っていると、通路を挟んだ向こうに気配を感じて顔を上げる。
「あれ、帰っちゃったんですか?」
名前を知らないのでそれ以上を聞けないけれど、先生にはそれが伝わったらしい。
いつもの白衣は着ていないので、普段より色気が増している気がする。
「彼氏が待っているらしい」