空とマンホール
それもこれもきっと。
「砂藤さん、なんか良いことあった?」
夏休みに入っても、美術部は細々と活動している。
先生も来ないので、絵しりとりでもしようと先輩方に誘われて始めたのだけれど、なかなかハイレベルな戦いになってきた。
「…良いことありそうに見えました?」
「見える見える、ねえ羽月?」
「最近顔が明るいですね」
「いつも暗いってことですか…?」
「いつもは普通ってこと」
羽月先輩ともう一人の先輩は、この前初めて見た先輩で、三年生らしい。
そして、一応部長という立場にあるらしい。