忘れた
香はすごくいい子だ。


気がきくし、優しいし、少し天然なところが面白い。


ただ、残念なことに俺は少々身長が高すぎた。


周りから見ると、兄妹のように見えるらしい。


不愉快極まりない。


しかし、周りがどう言おうと俺たちは彼氏彼女の関係だった。


ファーストキスは、放課後の誰もいなくなった教室で。


そして俺たちが一線を越えたのは、付き合い始めて半年経った、高1から高2に上がる春休みのことだ。


初めて、2人で遠出した。


俺は悩んで悩んで、着ていく服を選んだ。


その日、東京のテーマパークに遊びに行き、近くのホテルに一泊したのだ。


そこで俺たちは結ばれた。


自然な流れで、そうなったような気がする。


もしかしたらと思って一応用意しておいた物が、役に立った。


あの夜のことは今でも鮮明に覚えている。

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