忘れた

前に進まなくちゃ

まあどうせ暇だし。引きこもり生活を変えなくちゃと思っていたところだし。


あたしは、いいよと返事をした。


遊ぶって、具体的に何をするんだろう。


「明後日までに考えとくよ」


と勇介は言っていた。


何着ていこうかな。髪は結ぶ? それとも下ろす?


ウキウキしている自分に気づき、あたしは嬉しくなった。


友達と遊ぶって、こんな感じだったんだよね。


明後日が、待ち遠しい…





迎えた明後日。


勇介は、家まで車で迎えに来てくれた。


約束の時間を大幅に遅刻してきた勇介は、前回同様、いたってシンプルなコーディネートだった。


細身の白いカットソーに、迷彩柄のハーフパンツ。


一見地味なスタイルだが、勇介が着るとそれなりに見えるもんだから、感心してしまう。


一方のあたしはというと…

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