ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
「俺は帰るから・・・」

「悪いな。浅見。今度は美味いコーヒー奢るから・・・」

浅見さんはそのまま踵を返し、立ち去ってしまった。

「1000万の大金。康秋は何に使ったんだ?」


店に戻ろうとする踵を返した信吾さんと顔を合わせた。


「康秋君のコトだって言うから…つい気になって」

「香波ちゃんが気にするコトじゃない。俺と康秋の問題だ・・・金額が金額なだけに・・・俺では対処出来ないな・・・
金の切れ目は縁の切れ目。家族会議モノだな・・・」

二人でカフェへと戻っていった。


「信兄のご帰還だな・・・」

「どうした?深刻な顔して・・・」

相良先生が信吾さんの暗い表情に目を曇らせた。


「康秋のヤツ・・・浅見の友人に金を借りているらしい」

信吾さんはカウンターのスツールに腰を下ろし、肩を落とす。


「康秋のヤツ・・・俺と浅見の仲に罅をいれやがった・・・」

信吾さんは悲痛に顔を歪め、拳でカウンターテーブルを叩く。

「信吾・・・康秋は幾ら、浅見さんの友人からお金を借りてるの?」

「金額は1000万・・・でも、金額は関係ない!康秋は俺の顔に泥と塗ったんだ!」



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