ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
部屋にはベットとテレビ、二人掛けのローソファに小さなテーブル、書棚には漫画と昔テレビで観た特撮のロボットの玩具が置かれていた。

カーテンは閉め切られ、外の世界とは完全に遮断されていた。

「一応、信兄がこまめに掃除して、空気の入れかえはしているから・・・部屋は綺麗だぞ」

「そうですか・・・」

「私は隣の部屋に戻る。何かあったら、インターホンを押してくれ」
相良先生は隣の部屋らしい。
「はい」

「おやすみ」

相良先生は眼鏡を弄りながら部屋を出て行った。


私はベットに浅く腰を下ろす。

――――こうして、お父さんと相良さんが再婚すれば、私達はずっと同じマンションで同居生活になるんだろうなぁー

あの鬼教師・相良先生と義理でも兄と妹になると思ったら、フクザツだ・・・

信吾さんの掃除のおかげか布団もフカフカですぐさま眠りに落ちてしまった。

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