話術師フェイス
 様々な疑いと発想が頭に浮んだが、当然、その全てに確証を持つことができなかった。



 ・・・・・・・・・・想像力の墓場。



 ・・・・・・・・・言葉の呪縛・・・・・・・・。



 当然、こうやってボクを動けなくすることも、弥生さんの目的の一つなのだろう。



 あの時、弥生さんに話しかけられさえしなければ、ボクはそこまで深く考えるコトはなかった。



 さて・・・・・・どうする・・・・・・・・・?



 ボクの決断は早かった。



 それは、負の選択肢と言っても良いかもしれないほどの、ネガティブ思考が生み出した答えだった。



 ・・・・・・・どの道、このままだと殺されてしまうのならば、いっそのこと賭けてみてもいいじゃないか・・・



 そして、草木も眠る丑三つ時・・・午前二時。ボクは山の手公園の一番奥にあるベンチに腰掛けていた。



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