プリキス!!




「お前が手先が器用なのに俺は今驚いている。」




そう褒めたのだから、きっと夜白は上手に編んでくれたんだろう。



ヘアアレンジとかが面倒だと思う上に苦手だから、普段長い髪をおろしているだけの私としては、

今後の参考として是非ともどうなってるのか見てみたいなぁって。






「何処行く?」

「夜白のやってくれたアレンジ見たいから、ちょっとお手洗いまで。」





突然部屋の外に向かって歩き出した私を不思議に思ったのか夜白が聞いてきた。

この学校のお手洗いには、ちょっとしたメイクスペースみたいなのが付いていて、そこに全身鏡があるから、そこで見てこようと思ったんだ。



「気をつけろよ」と言うお兄ちゃんと夜白の声に見送られて、私は部屋を出た。





部屋を出て、廊下を進んだ先には階段があって、そこを登ると一般の生徒が使う教室棟がある。

今私は、カナンの制服を水南風に見えるように、手作りの青いリボンをして、カーディガンを羽織っていて。

だから、万が一一般生徒にあっても、カナ女生だとバレる事はないだろう。


だけど景南で水南生がふらふらしてるのは、なかなかおかしな状況だと思う。




パッと行って、パッと見て帰ってこよう。



と言うことで多分、部屋から出ていって帰って来るまで10分もかからなかっただろう。

夜白の編み込みは、編みこまれた髪をリボン風に更にデコレーションしたというもので、とても可愛かったから、意気揚々として帰路についた。


(後でやり方教えて貰おうっと)



幸いにも南校生にも会わなかったし、ミッションコンプリートじゃない?

上機嫌で、夜白達のいる部屋の扉を開けた。



< 297 / 422 >

この作品をシェア

pagetop