プリキス!!






……気付けば。

私は何故か、うちのお隣の恵宅にいた。



そこに来たのは2回目だ。

だけれども、無駄な物が全然ない、生活感の無さすぎるその部屋は一度来たら忘れることが出来ないもので、ばっちり記憶に残っているのです。




「おはよう。」




目が覚めたら、そこはベッドの上だった。

そして今度は恵は真横にいた。

馬乗りじゃないだけいいのかな?なんて思う私は、もうスキンシップ過多耐性がついたんだろうね。



爽やかに、そして満面の笑みで恵はおはようを言う。




「……楽しそうだね。」



ぼっさぼさになってるであろう私の髪を一束取り、くるくると手で弄ぶ。

今日の彼は随分機嫌がいいらしい。




「楽しいよ。初伊の寝顔は可愛いからね。見てて飽きない。」




恵が楽しい理由を、私は聞き過ごす事は出来なかった。

これでも私はピチピチのJK。

花のJKだ。

だからこそ、それなりのプライドはあって。



髪がぼっさぼさ、寝相は悪く、よだれまで垂らしてるかもしれない。

そんな状態を恵に……イケメン男子に見られているなんて、死ぬよね。精神的に。



「どれくらい、見てた?」

「ここに連れてきてからだから……かれこれ4時間だね。」

「お願いだから記憶から抹消してくれない?」

「初伊には悪いけど、永久保存したから無理かなぁ。」




はは…… と乾いた笑いしかでない。

乙女に対してその仕打ちは心の底からやめておくれよ西巴恵!!




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