好きにならないはずでした。
《1話》出会い


出会いはあの日


私がこれから通う桜明高校の入学式


こんなやつに恋をするなんて


全く思ってなかった









「えー静かにしてください」


教頭が叫んでる

「うっせーんだよハゲ」

「入学式くらい楽しくさせろってのぉ」

「それな〜」



うるさいのはどっちだよロン毛

入学式くらい静かにできないの?

それな〜……は?



私の名前は 菊池 海麻 (キクチ ミマ)

勉強と運動と、男が苦手。

友達もいないし勿論、彼氏もいない

裏切られる友情なら最初からいらない

それを胸にここまできた。


クラスは全学年8クラスまである大きな高校


私は…3組。

ガラガラッ


教室に入ると、

男女問わずロン毛で
爪は長くてキッラキラ
茶髪金髪、そしてピアス

ダラどもの集まりだ


私は静かに自分の席を確認して座った

周りから笑い声が聞こえる


「クスクスッ ちょっと怖い怖い怖い」

「ウケるんだけど〜!」


はいはい、こういうのは慣れてるし

別になんとも思わない








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