生徒会に告ぐ!

見えるもの全てが鮮明だった



扉の向こう側は廊下とは打って変わって騒がしくて、明らかに【境界線】と言うものを感じた。

それは、極端に教室が騒がしいだけ…かもしれないがひとつだけ言えるのは…

私が特例の転校生で皆から注目されているからと言うのもあるかもしれない。



「やっぱり、帰ろうかしら…」



廊下の窓から雲行きの怪しい空を見つめ一人呟く。

ギリギリまだ帰れる…わよね。

しかし、担任の声で私の少しの抵抗は無駄となる。



「じゃあ、中に入ってきて」



担任の一言でそれまで騒がしかった教室が一気に静かになる。

何よこの静けさ。

逆に入りにくいじゃないの、よりによって何でこう言うときばかり静かになるのよ。

心の中で悪態を吐きつつも教室のドアに手をかける。
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