Dear Song
奇跡と痛み
それから、20、30分後。


兄は、、、Lanatureの4人は、姿を現した。


「ライブ後だってのに、葬式みたいだな」


あたし達の様子を見て、TAKUYAは苦笑いを浮かべた。


「お前ら。せっかくのライブ終わりなのに、なんて顔してんだよ」


この場とは似使わない、明るい声でAKIRAは投げかける。


そして、この場を盛り上げようと1人ではしゃぎ出す。


そんなAKIRAに、SATOは冷めたような瞳で見続ける。


一方で、兄はこの部屋に着てから未だに一言も口にしていない。


そんな兄の様子が、、、


「ダメ」だったと、言ってるようだった。


だからあたし達も、何も聞かない。

< 290 / 392 >

この作品をシェア

pagetop