Dear Song
儚い、幸せな時間
今日で、長かった1学期が終わる。


蒸し暑い体育館に全校生徒が集まり、暑さを倍増させる。


そんな状況にも関わらず、校長は長々と話をしている。


はぁ、早く終わらないかなぁ?


終われ、終われ、終われ〜。


そう、何度も心の中で呪文を唱えていた。


「では、良い夏休みを」


校長は最後にそんな言葉で、長かった話を終わらせた。


最後の最後にそんな言葉を持ってくるって事は、1番言いたかったのはそれなのだろう。


だったら、余計なことを長々と話さないで貰いたい。


ブツブツ。と、心の中で文句を言い、生徒たちの波に続き、あたしも教室へと戻った。


教室に着き、チラチラ。と、時間を確認する。

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